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カムカムプロジェクトの実践報告

5.実践内容(1)

収録の様子

次に、これまで実践してきたことについて報告させていただきます。まず最初に、プロジェクトの普及活動について報告させていただきます村々を回ったり、新聞、TV、ラジオなどで、採集方法、栽培方法、輸出の可能性などを 伝えていきました。
とくに、カムカムが最も多く自生している ロレート県の中心都市のイキトスには力を入 れ、毎週月曜日から金曜日の6時から7時ま で、TV番組の枠を取りできるだけ普及に努 めました。

まずパイロット農場の場所選びですが、栽培に適した気候で、誰でも簡単に視察にこれて、輸出港のカヤオまでスムーズに選べる所が理想的でしたので、ディンゴ・マリアという場所が良いと思いました。しかし、実際にディンゴ・マリアへ行ってみると、とてもそんな状況ではありませんでした。

TV番組出演

センデロ・ルミノソと、日本大使公邸人質事件を起こしたMRTA(テゥパクアマルー革命軍)というテロ組織が活発に、破壊行為、殺人行為をしていて、しかも、麻薬のコカインの原料であるコカの産地でもあり、麻薬のマフィアまでいるところでした。

テロ組織はまた、麻薬を積んだ小型飛行機を、一回無事に飛ばせば数千ドルもらうというように、マフィアの用心棒もしていてお互いに繋がりがありました。さらに、警察、軍隊、政治家の一部もぐるになっていて、うかつに誰がマフィアか、などと密告したら逆に簡単に殺されてしまうような状況でした。 ですから、ディンゴ・マリアで始めることは断念しましたが、その時にカムカムは コカの有望な代替作物になるのではないかと思いました。それから、他の場所を色々と調べた結果、ディンゴ・マリアより遠いところにあるので、少し不便ですが、その当時にしては比較的安全なプカルパというところで始めることにしました。




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