生命現象は、電子のやり取りが行われる化学反応である。
食べた栄養素は消化吸収されて血糖となり、細胞の組織であるミトコンドリアの中で酸素と
結合して燃焼する。血糖は燃えて体温と高エネルギー物質ATP(アデノシン三リン酸)に変わり、そのとき使用された酸素の約2%が活性酸素にかわるとされている。
しかし、活性酸素の発生はこれだけではなく、インフルエンザなどの病原菌の侵入時、心理的に強いストレスやショックを受けたとき、体内に炎症があるとき、放射線の照射を受けたとき、電子レンジ、テレビ、パソコンの発する電磁波を受けたとき、食品添加物、保存剤、農薬など化学物質が体内に入ったとき、激しい運動をしたとき、薬物を摂取したときなどにも活性酸素が体内で発生する。
活性酸素の中でも、最も酸化力が強く、細胞膜や細胞内の核、ミトコンドリアのDNAを傷つけるヒドロキシルラジカルを、水素はピンポイントで除去してくれることが最近の研究で明らかになった。
過剰な活性酸素を体内で中和・除去して、無害な水に変えてくれるのが水素である。
命を支える細胞にもやがて寿命がくる。
生を受けた1個の受精卵が細胞分裂を繰り返しながら生命を形成していく。増殖のピークは25才と言われ、細胞の数は60兆個に達している。
この25年の5倍が細胞の寿命とされているので、今のところ長生きできても125才止まりになる。ここまで病気もせず元気に125才まで生き延びる者は極めて少ない。
従って、ピークの25才を過ぎますと、新しく細胞が入れ替わるものの60兆個の細胞から
徐々に死滅して行くことになる。従って、いくら高価な化粧品を使っても、これま
でのサプリメントをがぶ飲みしても、25才から確実に老化が始る。
細胞学的には、体内で約1兆個の細胞が毎日新しい細胞に生まれ変わっている。皮膚の細胞は28日周期、小腸や大腸などの消化器の表面の上皮細胞は何と2〜3日、筋肉や骨、赤血球などの細胞は3ヶ月で新しい細胞と入れ替わる。
しかし脳神経細胞はほとんど変わらない。替わってしまえば、自分なのか他人なのかややこしくなってしまう。このことを考えると実に人間はうまくできている。だいたい平均すれば2ヶ月間で細胞はすっかり入れ替わり新品になる。
ところが残念なことに、細胞が入れ替わるときに毎日10億個の細胞が減少していく。
1年間で3650億個減り、25才から10年経過(35才)で3兆6500億個減少する。
100才では32兆6250億個まで減少する。しかし、水素を供給することによって細胞のエネルギー代謝を促進させ十分なATPを作り出すことは可能である。